デザイン解説「蓮の花」

こんにちは、mim drawingです。

今回はロータス(蓮華)のデザイン解説です。
ロータスとは蓮(ハス)の花の英語読みであり、蓮の花を言い換えて蓮華とも呼びます。
蓮は泥の多い池や沼を好みますが、花を咲かせると泥に汚れず美しい花を咲かせる植物です。
その美しさ、清らかさから世界中で愛され、たくさんの意味を持っています。

蓮の花言葉

「清らかな心」「神聖」「休養」「沈着」「離れゆく愛」「救済」

泥の中から花を咲かせる蓮の姿から、清らかさや神聖を象徴する言葉が多く選ばれているようです。
また朝に開いた花が昼には閉じることから「休養」、
花の寿命が3日程度で、散る際は花びらが一枚ずつ落ちていく様子から「離れゆく愛」等、
蓮の持つ清らかで美しい姿を表す花言葉が中心となっています。

ヒンドゥー教では蓮華は純粋さや善性の象徴

インドなどで主に信仰されるヒンドゥー教では、

ビシュヌ神の臍(ヘソ)から一本の蓮の花が咲き、そこからブラフマー(創造神)が生まれ世界を創造する

とされるなど、特に象徴的な植物とされています。

また、泥から生えるも泥を弾く葉や厳かに咲く花が、俗世(世の中)の欲にまみれず清らかに生きることの象徴とされており、
後の仏教にもこのイメージが継承されています。

 

仏教では仏の悟りの象徴

仏教において、蓮華の五徳(れんげのごとく)という5つの教えがあります。

1、淤泥不染の徳(おでいふぜんのとく)
泥の中で芽吹きながら泥に染まらずに美しい花を咲かせる蓮のように、
悪辣な環境でも悪に染まらず清らかに生きるということ

2、一茎一花の徳(いっけいいっかのとく)
一つの茎に一つの花しかつけない蓮のように、自分の存在は生まれ持ったまま唯一無二であるということ

3、花果同時の徳(かかどうじのとく)
花と実を同時につける蓮のように、皆が生まれた時から仏の心を持っているということ

4、一花多果の徳(いっかたかのとく)
一つの花に多くの実をつける蓮のように、自分が花開き成功した時、
多くの人々に幸せを与えることが出来るということ

5、中虚外直の徳(ちゅうこげちょくのとく)
茎は空洞だがまっすぐ育つ蓮のように、欲求のまま利己的に生きるのではなく、
我を捨ててまっすぐ生きるということ

仏教ではこういった教えの他にも、極楽浄土に咲く花として蓮が登場したりと特別な存在として扱われています。

 

中国や日本では「蓮は泥より出でて泥に染まらず」

古来より中国では周敦頤(しゅうとんい 1017年~1073年)という儒学者が「愛蓮説」の中でこういった言葉を残しています

「出淤泥而不染」(泥より出づるも染まらず)

また日本では「出淤泥而不染」が伝わり

「蓮は泥より出でて泥に染まらず」

となったとされています。

ヒンドゥー教や仏教で表された様に、周りが汚れた環境であっても染まることなく清らかさな花を咲かせる蓮の尊さを称えた言葉です。

最後に

今回は人気なデザイン「ロータス」(蓮華)のご紹介でした。
蓮華はなんとなく好きだけど詳しくは知らなかったという方、もちろん知ってたよという方…
これを機にジャグアタトゥーで清らかな2週間を過ごしてみてはいかがでしょうか!

デザインオーダーお待ちしております~!

担当:TARO