デザイン解説「プルメリア」

こんにちは、mim drawingです。

今回はプルメリアのデザイン解説です。
プルメリアはキョウチクトウ科インドソケイ(プルメリア)属に属する常緑樹・落葉樹の植物です。
トロピカルなイメージのプルメリアは、ハワイでは首飾りとして使われるためハワイアンなイメージが強く、熱帯地域では1年を通じて開花するため沖縄やハワイのような南国を訪れた人々に愛されています。
mim drawingでは人気のデザインの一つで、特に屋外イベントではたくさんのオーダーを頂いています。

プルメリアの花言葉

「親愛」「気品」「陽だまり」「恵まれた人」「内気な乙女」「情熱」

この花言葉の多くはプルメリアの甘く芳醇な香りや柔らかな見た目から連想されています。
鮮やかな色彩が多い南国の花の中では、プルメリアの花は比較的シンプルな彩りと柔らかな印象、優雅で上品な香りなどからこれらの花言葉が選ばれているようです。
またハワイのフラダンスの装飾としてプルメリアの花が用いられることから情熱的なイメージや「満月の夜明けにプルメリアの花を集めてレイを作り、好きな人に渡すことができれば恋が叶う」という言い伝えからも花言葉が選ばれているでしょう。

また、英語では別名「Temple tree(寺院の木)」とも呼ばれますが、これはプルメリアが熱帯地域の寺院に植えられていることに由来するようです。

ハワイでのプルメリア

プルメリアはハワイではレイや髪飾りなどでハイビスカス同様に定番の花です。
花の中心が黄色いオプツサ種や赤やピンク等カラフルなルブラ種などもあります。
現在では300種類程の品種があり、日本でもその魅力を味わうことができます。

プルメリアは、ハワイの花の代表的存在のひとつ。
町の至る所で見ることが出来、ハワイの州花「ハイビスカス」と並んで人々に愛されています。

甘く高貴な香りは、花言葉の由来にもなるほど特徴的。南国の空気と相性抜群で、観賞や表現、ジュエリーのモチーフに用いられています。

 

他地域でのプルメリア

プルメリアはラオスでは国花となっており、チャンパー(champa)と呼ばれ象徴的な花として大事にされています。
花は仏教寺院などで献花に用いられる他にも、ラオスの正月や儀式にも用いられており家族への敬愛と来客への幸運の象徴とされています。
また、ラオス国営航空の飛行機の尾翼には、このチャンパーの花が描かれています。

インドでは、赤い花のプルメリアの香りを入れた香をチャンパと呼び、ナグ・チャンパという香料が作られています。
ナグ・チャンパは、お香、石鹸、香油、エッセンシャルオイル、キャンドル。ワックスメルト、化粧品やスキンケア用品といった様々な製品に用いられています。

バリ島のヒンズー教徒は寺院にプルメリアの花を供えます。

プルメリアの怖いイメージ?

プルメリアは穏やかな美しさを持っている一方で、とても生命力が強い植物であるため墓地や葬儀に用いられてきました。
特にフィリピン、インドネシア、マレーシアでは、プルメリアは幽霊や墓地を連想させる花とされています。
マレー半島やインドネシアでは、妊娠中に死亡した女性の幽霊とされているポンティアナックは、姿を現す際プルメリアの花のかぐわしい香りの後にひどい悪臭がするとの伝承があります。
地域によって明るく華やかなイメージと怖いイメージの二面性があるようです。

またイメージとは少し違いますが、キョウチクトウ同様に樹液には毒性があるため、樹液に触れたり燃やしたりすることは避けてください。

 

プルメリアの花びらの意味

プルメリアの花には必ず花びらが5枚ついており、ひとつひとつに「ALOHA」の頭文字が定められています。
ALOHAにはそれぞれ以下のような意味が込められています。

“A”=Akahi(アカハイ) 思いやり、やさしさ

“L”=Lokahi(ロカヒ) 調和

“O”=’Olu’olu(オルオル) 心地よさ

“H”=Ha’aha’a(ハアハア) 謙虚さ

“A”=Ahonui(アホヌイ) 忍耐の強さ

「プルメリア」の名付け親

属名の学名「Plumeria(プルメリア)」は、フランスの植物学者で中南米に赴き、アメリカ大陸の植物を研究したシャルル・プリュミエ(Charles Plumier / 1646~1704)の名前に因んでいるようです。
またプルメリアには「フランジパニ」(frangipani)という別称もありますが、16世紀のイタリアでプルメリアの香りのする香水を発明したと称した名門貴族フランジパニ家出身の人物に由来するとされています。

 


最後に

今回は人気なデザイン「プルメリア」のご紹介でした!
実は恥ずかしながらプルメリアについて知ったのはごく最近でして、しかもmim drawingでのオーダーが多いことからプルメリアの存在を知りました。
記事を書く上で必ずその植物について調べるようにしているのですが、植物博士みたいになってきた自分が少し怖いです…
冗談はさておき、これを機にジャグアタトゥーで芳醇な2週間を過ごしてみてはいかがでしょうか!

デザインオーダーお待ちしております!

記事担当:TARO