今回はお客様からめちゃくちゃ聞かれる質問TOP5には絶対入るであろう「ヘナタトゥーとジャグアタトゥーって何が違うの??」という質問にお答えしたいと思います。
コンテンポラリータトゥーについて
そもそも、ヘナタトゥーやジャグアタトゥーなどは英語で『Contemporary tattoo(コンテンポラリータトゥー)』と呼ばれたりします。contemporaryは「一時的な」という意味になるため、和訳すると「一時的なタトゥー」という意味です。その他、Fake tattoo(フェイクタトゥー、偽物のタトゥー)とも呼ばれます。(個人的にFakeという単語が好きじゃないのであまり使いません。笑)
ちなみにコンテンポラリータトゥーは、一時的なタトゥーを指すので、ヘナやジャグア以外にも水を使って貼り付けるタイプの「タトゥーシール」や、ラメやグリッターを使って描く「グリッタータトゥー」も同じジャンルに含まれます。コンテンポラリータトゥーは、永久的なタトゥーに比べて落としたりやデザインの変更が容易で、短い期間タトゥーを楽しむことができ、子供から大人まで幅広い年齢層が使用できるという利点もあります。
そんなコンテンポラリータトゥーの中でも特徴が似ていて、特に間違われやすい「ヘナタトゥーとジャグアタトゥーについて」まずは一つずつ、説明します。
ヘナタトゥーとは
ヘナタトゥーとはヘナと呼ばれる植物の葉を乾燥させ、粉末にしたものにオイルや水を加えペースト状にしたものを、皮膚に描き込んで染める一時的なタトゥーです。古代からインドなどで行われてきた伝統的な身体装飾で、結婚式の前日に花嫁の手足にヘナタトゥーを描くことはとても有名です。
日本ではヘアカラー材料としても扱われ、知名度の高いヘナですが、皮膚に塗ると柔らかな茶色やオレンジの色合いで発色します。約2週間で皮膚のターンオーバーと共に落ちていきます。染色時間は6〜8時間程度おくことが多いです。
(ヘナパウダー)
ジャグアタトゥーとは
ジャグアタトゥーとは、ゲニパアメリカーナ(現地ではウィト)と呼ばれるアマゾン流域が原産のフルーツの果汁を用いて描かれる一時的なタトゥーのことです。皮膚の角質層に染まり約2週間タトゥー気分が味わえます。
ジャグア染料は皮膚に塗布された後、3〜5時間程度放置することで紺〜濃紺のタトゥーが表れます。発色までに少し時間がかかり、一番発色するのは2〜3日後です。紺色とはっきりとした発色が楽しめるため、近年タトゥーなどのファッションが好きな方を中心に人気が出てきています。
ジャグアはフルーツが原料
この2つの違いとは
それぞれ説明をしたので、なんとなく違いについてわかったと思いますが、あえて違いについて書くと。大きく違うのは 「原材料、色、染色時間」です。
日本人は黄色人種であるため、オレンジ〜茶色の染まるヘナタトゥーは肌に馴染み、柔らかい雰囲気になります。しかしその代わり、あまり強く発色した感じ出にくいので、タトゥーっぽいデザインが好きな人はジャグアタトゥーを選ぶことが多いです。
なぜジャグアを選んだの?
実はmim drawing店主のmimは、ヘナタトゥー描き。ヘナデザインが好きでたくさん描いていました。それなのに、なぜヘナタトゥーからジャグアタトゥーにメインを移したのでしょうか?
その理由はズバリ「染まりやすさ」です!
ヘナタトゥーはジャグアタトゥーに比べ、発色のコントロールが難しいのです。ヘナの染色成分ローソンは、ヘナ鮮度、湿度や温度、保存状況、体質などによって染まり具合が大きく変化します。また、海外から輸入するヘナパウダーの中には、染色成分が含まれている葉っぱの部分だけでなく、茎の部分が一緒に入っていたりするため優良な製品を探し出すのも一苦労しました。
それに比べると、ジャグアタトゥーは肌とのコントラストが出やすいことも含めて、染まりが良く感じます。しかも、ヘナより少量で染まります。
個人的にはヘナタトゥーもすごく好きで、時々ペーストを作って描いたりしますが、いざお客様にお金をいただいて描くとなると「ちゃんと染まるかな〜、染まる体質かな」という心配があるため、気軽におすすめすることが難しいのです。
(+α お客様の来店1日前にヘナペーストの仕込みが必要なこともネックになっています)
イベント決まった日にヘナペーストを作って使用する分にはいいのですが、サロンのように常にメニューとしておくには少しハードルの高い商材なんです。なので、ヘナタトゥーサロンをやっている方は、かなりマメな方が多いのでは?と思っています。
そんなわけで、mim drawingメニューのメインはジャグアタトゥーになったわけです。
いかがでした?そういう裏話もたまには面白いですよね?
皆さんもぜひ「コンテンポラリータトゥー」トライしてみてくださいね♡